おじいさんは草刈りに行きました。

 昨日は、朝の7時から溜池の、のり面(いわゆる土手です。)の草刈りでした。

7時からといっても、起床時間は朝の5時30分。朝食は、妻が起きて急ごしらえで作ってくれましたので、腹を空かせていく心配はなかったんですが、その前日も草刈りやイベントの跡片付けで体力は限界状態。66歳になってなんでこんなにこき使われるの?と

今の自分の立場を恨めしく思いながら現場へ向かいます。

このため池は私たちの区内では農業用水として大変重要な水源なんです。ですから

年3回の草刈りは欠かせません。が、8月のこの時期、たとへ早朝だから少しは涼しいかもしれませんが、暑い季節には変わりません。それに、このため池は、他の溜池より

勾配が急で、しっかりと地面を踏みしめて草刈り機を動かさないと、滑り落ちる危険性もはらんでいる非常に難所な溜池ののり面なんです。さらに、困ったことに草刈りをする私はというと、このような難所ののり面の草刈りの経験が全くないと言ってよいほどの素人。農業を専門にされていて、日々の生活の中で草刈りが日課に近い方たちには

足元にも及びません。しかしながら、やらないわけにはいかず、かといって、うまくやれるか不安ばかりで、たかが草刈りごときでと笑われるかもしれませんが、でも何とかこののり面の草刈りを克服したいと1か月ほど前から対策を講じてきました。

 まずは、草刈り機の種類。動力を背に負う背負い式が斜面には向いているとの

ことでしたが、しかし、私が持ってる背負い式では、草刈りの時片方の腕に負担がかかりすぎるので、機械を両手で持つタイプで、片方の肩に負担が掛からないように両肩バンドを使って機会を固定する草刈り機にしてみました。次に、足周りです。勾配のきつい斜面で、安定して作業できるようにするためにはどうしたらいいか?知り合いに聞いたり、動画を見たりして、斜面滑り止めスパイクを購入しました。これは、長靴の上から装着できるタイプで、脱着も簡単そうでした。草刈り機、肩掛けバンド、滑り止めスパイクを準備してそれなりに勾配のある斜面で使ってみましたが、いざ本当の現場となると思った以上に過酷な作業でした。これらの装備を準備していなければもっときつかったかもしれませんが、暑さと不慣れな場所での不慣れな作業で、おじいさんはくたくたでした。というお話です。ちなみに、この日の草刈りに参加した皆さん私を含めて4人の平均年齢は67歳でした。おじいさんばかりの草刈りでした。もっと言うと、この年齢のメンバーでこのため池の草刈りをあと4回しないといけないという過酷な現実は

逃げることはできないようです。