弔辞を読みました。

 その村の役員、特に責任者などをやっていると、その葬祭には必ず顔をだして

挨拶をしなければならないという、世間の常識でしょうが、厄介なことがあるんですね。

 特に、ご遺族の中には、やはり亡くなられた方の思い出を、お葬式の参列される

方に披露してほしいという方もいらっしゃるようですが、それを、述べる方(この場合は私なんですが)は、大変な作業なんです。弔辞の依頼をいただいてから発表までは

1日足らずの猶予しかないものですから、弔辞の文例をネットで探して、それをひな形にして書くという作業が、とても時間がかかりますし、徹夜に近い時間での作業で

書いた文書を見直して、言葉に出して読み方を練習するのも時間がかかるんです。

早口では、当然ダメですし、間のとり方やゆっくりと話して、ある程度抑揚をつけるなどの工夫をこらして練習するんですが、思い通りにいかないのが常で、特にお亡くなりになられた方とそんなに親しくしてわけもなく、ご高齢でお亡くなりなっていらっしゃる場合はなおのこと、ご遺族に話を聞いてそれから弔辞の内容を広げていくしかないんです。ネットの例文もご高齢で亡くなられた方の場合の弔辞が載ってなくなくて

死苦八苦して何とか文章らしくなって、それから弔辞に使ってはいけない言葉とかを

再確認してとやることがたくさんありすぎました。

 やっと出来上がった弔辞ですが、これは遺族の方に渡すものですから、きちんと清書したきれいな文書でなくてはいけないようで、それでもへたくそな字体は今更どうすることもなくお粗末な字でできうるだけ丁寧に書くことを肝に銘じて、出来上がりです。

本番前にそれこそ葬儀の場面を想像しながら何回も練習してやっとこさ本番です。

まあ、なくなられた方、ご遺族の方には失礼な言い方ですが、我ながら上手に

できました。